2008年5月12日月曜日
DREAM3をPPVで生観戦しまして
堪能しました。
メイン2試合、最高でした。
エディ・アルバレスとヨアキム・ハンセン、すばらしかった。
際際で神経がピリピリしている試合は
まさに現時点での総合の戦いそのものだった。
クリーンヒットされても立ち上がるハンセンの姿に
ぞくぞくした。
やっぱり髪の毛はないほうがいいな、と思った。
こんな試合をセミで見せられたらメインはどーするのか。
荷が重かろう、と思ったらこれまたいい試合だった。
宇野君ちゃんと進化してる。
そこが凄い。
長年総合格闘技を観てきて、切れ目のない戦いをする選手が
勝っていく姿を多く見てきたわけですが
現在格闘界の趨勢はアメリカにあり、
お金も渦巻いている事も手伝って
以前は好きでやってるんだぜ的な選手が多かった
アメリカにおいて、今ではトップアスリート的な
思考をもって総合に臨む格闘家が増えた結果
まさに「切れ目のない戦い」がバージョンアップされた状態で
物凄い勢いで進化してる。
切れ目のない戦い、が特別なものではなく
デフォルトになってる。
たとえば様子見するラウンド、とかが極端に減っている。
以前だとお見合い状態的な時間が
そこに流れたりしがちだったわけだけど
今のアメリカの選手のトップどころの戦いを観ていると
攻めと様子見を分けてない。
いつでも倒せる攻撃を繰り出しながらお互いが
様子を同時にうかがうのだった。
スキルとフィジカルと練習で
戦いのスキマをちいさくちいさく埋めていってる。
それは最終的に穴がなくなるということで。
とりあえず次のラウンドから攻める、とか考えてると
置いて行かれるのが今の総合格闘技だと思った。
すごいシビア。
ファイトマネーも高騰しているが、その分シビアだよ、
という事ですなー。
日本の格闘技の興行は数年前までまちがいなく
世界最先端だったけど今は違ってて
そのあたりの意識が選手にどれだけ浸透しているのか、
よくわからないけど
アルバレスとハンセンの試合を観て
心が動かない選手はいないと思いたい。
そしてとやかく言われがちなポジションにいるけど
宇野君はちゃんとそれだけの事を観て実行して
そこに立っている。