2015年12月27日日曜日
「俗の金字塔」賛!
窓ハルカというマンガ家がいましてね。「俗の金字塔」という
単行本がでてるのですがこれは紛れもなく傑作の原石ですよ!
ちょいといま一段落したのでオススメされた漫画を読んでみたです。
なかなか若い頃みたいに手当たり次第に本を読む、というのが
時間的にも体力的にもむずかしくなってきてるので
やっぱし信頼のおけるヒトのオススメを迷わず読むのが正しい道。
友人推薦のこの本を買ってみました。
Kindleで買ってみました!
ナニナニみたい、とか、つい既存のすごいマンガ家に例えたく
なりがちなのが新人マンガ家なのですが、もうタトゥイーンない!
例えない!
このご時世、細部をほじくっては、やれ誰に似てるとかパクリとか
ナニナニ的だーとかうるせえけれども、窓ハルカは窓ハルカ。
ジャンルはもはや窓ハルカでいいじゃん、と言っておきたい。
現象としてはごく自然にアナルパールがでてきたりして性の描写が
すくなくない、っつーか多いんだけど劣情を催す目的で描いてない
ので大丈夫です!いや、大丈夫です!
一見ぶち抜けたキャラが跋扈するんですが、なんでしょうか
存在の仕方がリアルなため、唐突感がオレにはなくて
いたって自然に読み進めていけるセリフ群。
突拍子もないキャラを描くマンガの多くには現実で生きづらい
自分を抱えた姿を織り込んで共感を得たりするのがスタイルだったり
する感じを個人的には持っていますが、これはちょっとちがう。
不条理にみえる展開した会話も、そのキャラの中では道筋があり
そういう「不条理さ」を、受け入れろでもなく、哀しいでもなく、
おかしいでしょ?でもなく
「素でそういう存在」なキャラがただただ一所懸命生きてる姿が
マンガの中にあるとおもった。そしてそこがよかった。
愛しいキャラを描けるマンガ家だなあと
思った次第です。