去年はアメリカ行きと日程がかぶっちゃって行けなかったんですが
震災後、岩手にマンガ家たちで行ってまして。
なんということはなく、見知った人に会いに行ってごはん食べる、
みたいな集まりになりつつありますが、そんなオレたちを
喜んでくれる人達がいてくれるので、できるだけ行きたいと
義務感とかからじゃなく今も思っております。
んで去年の暮れから今年にかけて、福島の郡山のそばで
展覧会やらせてもらいました。
福島でやる、ってことを言うと、震災とからめての質問を
されたりして。でもオレは福島の展覧会に関しては東北の為に
なにかをする、というスタンスではく、普通の展覧会のお誘いを
お受けした、というカタチでした。
福島だから、ということはなくて。
「普通」を続ける、ということが必要なんだと思う。
郡山の駅から展覧会場までクルマで何度も通った。
道路の脇には仮設住宅が並ぶ場所がまだまだあった。
普通に生活するってのはどういうコトだろうか、と思う。
近所のコンビニでなんでも買えて、仕事中さぼってコーヒー飲んだり
映画みにいったり?温泉いったり、友達と会ったり?
自分の家で好きなだけくつろぐ。
そういうのが普通だとすると、東北にはまだ10万人以上の人が
たぶん普通の生活を営めてない。この5年間も。
もうすこし正確にいうと避難者数は2016年2月12日現在で
17万4471人と発表がある。(データはココから)
5年経ってまだこの人数の方達が家に帰れない、というのが
いったいどういうコトなのかはオレはよくわからない。
不断の努力でなんとかしようとしている人達がいるのは知っている。
もう震災は過去のこと、と思ってる人達がいるのも知っている。
経済を建て直せば、被災者の生活もよくなるハズだと思ってる人。
なにはさておき被災地に普通を取り戻すべきだと思ってる人。
バカみたいな東京オリンピックのどたばたは永遠のように続いていて
この国は「普通」のことをするのに、
まだまだなかなか苦労するようになってる。
あれから5年経って普通の生活ということを考え続けてます。
上の写真は岩手に行ったときに、道ばたにいた小さい緑色の生物。
かわいかった。