2008年6月20日金曜日

くるまみち



こないだ昼飯食いに駅前にでてたら
なにやら中高年の方のサークル活動だろうか、街のあちらこちらで
写生してらっしゃるのです。
街路樹と建物を描いていらっしゃったり
住宅街にはいっていく横道に絵筆を向けてらしたり、と
わらわら絵描き人が眼に入る、そんな中
ひとりの初老のおっちゃんが、車道の脇にイーゼル立てて
道路と街路樹を油絵で描いてたんですけど普通に危ない、と思いました。

そしてあいもかわらず自転車に乗りながら
携帯メールみてる方も多く見受けられますね。
おコケになられるといいのに、と思いますね。
中でもおとといだったか、みかけたバカは
車道を自転車で走りながら携帯メール読んでるバカです。
本物のバカだったんでしょう。
死ねばいいのに、とは思いませんが
死ぬ恐怖に準ずる思いをすればいい。
オレはただでさえ携帯電話が嫌いなので
あーいったバカを見るにつけ、この世から携帯電話が
なくなればいいのに、とよく思います。

2008年6月13日金曜日

キマイラ



キマイラの絵を描くことになりました。
夢枕獏さんの長い長い話、キマイラシリーズです。
オレが高校生の時、教室で「半熟英雄」「SaGa」のキャラデザインを
後に手がける藤岡勝利に「寺田、キマイラゆうて知っとる?」
と教えられて読み始めた朝日ソノラマ文庫(当時)のシリーズ。
ちなみにその教室内には後に
「REGGi」「ヨリが跳ぶ」「アグネス仮面」などを
描く事になるヒラマツミノルもいたりなんかしたが
とにかくそんな昔に読み始めて、今も続く
キマイラは、ご存じの人も多いと思いますが
天野嘉孝さんが第一巻から絵を担当しておりまして
もうオレのみならずファンの心の中には
キマイラ=天野さん、という図式ができあがってるとゆーのは
想像に難くないわけです。

なので獏さんから「キマイラの絵を描きませんか?」と来たときは
「いやです」と喉まで出かかりましたよ。
でも他の人に描かれるのも正直なにやらモヤモヤするし
玉砕覚悟で引き受けた次第であります。
玉砕しちゃいけないが。

そんなわけで新書で刊行が決定したキマイラの
第一巻からカバー描きます。てゆーか描いた。
これからも描き続けるわけで獏さんが書き終わるまで
「もういいよ」と言われるまで、オレはつきあうつもりです。
キマイラファンの皆さんも暖かい目で厳しく
期待しておいてください。
精進していきたい。

そんなキマイラの新書版発売記念夢枕獏サイン会が
来週の17日にあります。

『キマイラ』 第1巻、第2巻刊行記念
夢枕獏さんサイン会
■日時 6月17日(火) 18:30〜19:30
■会場 紀伊國屋書店渋谷店
■参加方法 ◎6月6日(金)10時より、
紀伊國屋書店渋谷店にて『キマイラ』第1巻、第2巻(朝日新聞出版、税込各1,155円)
いずれかをお買い上げの先着100名様に整理券を配布いたします
(お電話でのお申込みもお受けいたします)。
■お問合せ 03-3463-3241(10:00〜20:00)
◎イベントの期間・内容については急な変更等ある場合がございます。
詳細は各店にお問い合わせください。
◎定員になり次第、整理券の配布を終了させていただきます。
尚、当サイトでの整理券配布終了のご案内は遅れる場合があります。
整理券の残数については各店にお問合せください。

なりゆきで急遽オレも獏さんの横でサインしますけど
主役は獏さんです。
オレの本じゃないのにサインするのもアレですけど
夢枕獏ファンはぜひぜひ。

2008年6月7日土曜日

いってらっしゃい大元帥

小学3年生の時に、オヤジの仕事仲間のスナバのおにいちゃんが
なにやらクルマのレースだったかな、そのようなものに
連れていってくれまして。
レースそのものは大して覚えてないんだけど、客席が鉄板だった
記憶がありますな。あと音がうるさかった。
その帰りになぜか本屋に連れていってもらって
好きな本を買っていいよ、と言われた時に手に取ったのが
ハヤカワSF文庫キャプテン・フューチャーシリーズの
「脅威!不死密売団!」でして。
いわゆるスペースオペラの古典であります。
NHKでアニメになったこともある。

その一冊を皮切りに、キャプテン・フューチャーの他の巻も
読みふけった。小学校の図書館にもあったので
それも全部借りた。
たわいもない荒唐無稽な宇宙活劇なんだけど、全編を貫く
センスオブワンダーがずばり、ガキ時代のオレの心を捕まえて
そこから他のSFに入っていってオレを形作るパーツの一部を
確実に構成しているのであります。
たぶん同じような道をたどった同世代はいっぱいいるはず。

翻訳していたのは野田昌宏さんという人で
これはもうSFな人なら知らない人はいない存在。
残念ながらお会いすることはなかったんですけども
キャプテン・フューチャー以上にオレに大影響を及ぼした
フランスのマンガ家メビウスをオレに教えてくれた人でもある。
もちろん直接にじゃなく、SFマガジンの野田さんの
連載を通してだ。

その時の記事はフランスのマンガがすごいよ、という内容で
その中でメビウスを紹介していた。
切手くらいのサイズでメビウスの絵が
そこに引用されており、オレはその小さな絵にショックを
受けました。
うお、すげえ、こんな線は今まで見たことない!
15歳で受けたその衝撃は計り知れず、貯金はたいて
そのままそこで紹介していたヘビーメタルという雑誌を
アメリカからバックナンバーを取り寄せ定期購読申し込み
メビウスみたいな絵ばっかり描きまくった。

こんなおっさんになった今でも
キャプテン・フューチャーを最初に読んだ時の興奮と
メビウスの絵を初めて見た時のめまいを鮮烈に
覚えているのです。

そんな2大ショックをオレに与えてくださった
野田昌宏さんが亡くなった。

野田宇宙大元帥、ありがとうございました。
あなた抜きでのオレの人生はかなり
違うモノになっていたことでしょう。
今頃は窮屈なカラダを捨ててキャプテンと共に
ウル・クォルンを追いかけて火星あたりに
飛んでるんじゃないかと思うなァ。

そしてさらなる深い宇宙の果てへ。
いってらっしゃい。

2008年6月3日火曜日

韓国



韓国はソウルで毎年行われるアニメのイベントSICAFに
ゲストで呼ばれちゃったので行ってきたわけですが
疲れからかなんだかわかんないけども行きの当日朝から
体調がグッと悪くて結局韓国にいる2泊3日中不調。
口にしたのはスニッカーズ一個と韓国の汁麺一杯だけと
いう世にも哀しい顛末でしたよ。
イベントそのものは愉しんだ。
展示もキレイだったしトークイベントも人が来てくれて
サイン会も盛況、米国イラストレーター、goodbrush.com
Craig mullinsさんとの対談も満員でテレビ雑誌の取材で
盛りだくさんで感謝だったが、
もろもろ終わったら夕方6時にはホテルに戻って
ベッドの中でぐったりしてましたよ。
もー残念だった。
そして帰りの飛行機で元気になったが遅すぎるだろう。
オレのカラダ。

行きの飛行機では韓国ひとり釣り旅に発つ獏さんと
一緒になって、時間まで羽田でコーヒー飲みつつ
格闘技の話をしていたよ。
獏さんの生涯執筆スケジュール(手描き)を見せて
もらったりしつつ、いろいろ。

これは韓国の展示場で流してたラクガキ動画。