2018年3月8日木曜日

京都高台寺のふすまにラクガキしてきた。(追記あり2018-3-19)



















先日京都に数日滞在して、高台寺の書院に作ってもらった作業場にバロン吉元大先輩と並んで襖に絵を描いてきたのだった。
公開制作ということで、背後には2種類の観客がいた。バロン、寺田を知ってる方と全く知らない拝観のついでに流れてきている方である。一応竹バリアで作業スペースを確保していたのだが、気がつくと隣に知らないおじさんが立ってたりした。
さすがにそういうシチュエイションで描く時は集中力の維持が心配だったので今回はノイズキャンセリングのヘッドホンで、普段は描画中は聴かない音楽をだだ流しで臨んだのである。要するに少々ビビっていたのだが、さすがはねね様ゆかりの高台寺。包み込むような空気が作業場にあって結局の所はスムースにゼブラ紙用マッキーは走った。作業場となった書院の片隅には太閤秀吉の銅像も鎮座ましましていて、去年火の鳥文庫で若き秀吉の絵をでっちあげたばかりのオレを複雑な表情で見守ってくれていたように思う。
お寺用の襖はでかく、そして襖の仕上げのうつくしさったらなかった。さすが高台寺。そんな所にマーカーでラクガキしてきたのである。いいのか。なかなか得がたい体験でした。
2月26日から描き始め、3日で終えるつもりだったが念のためその後の3日を予備日として取っておいた。どうせどこでも仕事できるしな。そしたら案の定零れて5日かかった。
時間は1日のうち13時から16時までの3時間。合計15時間で完成した龍は、初日の26日に入ったときにすでに描き始められていたバロンさんのメカ龍に対応するものとしてその場で構想を決定した。大きく開口し咆哮するバロンメカ龍に呼応して、口を結んだ生身の龍とする。向かいあった時に無意識の内にシンクロしているハズ、とただひたすら自分の襖を見詰め倒しながら線を引く。
なんせ襖がでかいので、マーカーが届く距離にいるとハイキックが見えない、じゃなくて、絵の全体像がみえない。したがって俯瞰する為のバックステップからのタックルを繰り返した。
描き始めはいつだって不安しかなく、この絵は絶対完成しない、絶対完成しない、と脳内をこだまが駆け巡るのであるが、そこはそれ35年かけて培った誤魔化し能力がオレを救ってくれるのである。と、信じて線を引き続けた。
その結果はみなさん各自、現場で是非観ていただきたい。
由緒正しいお寺に自由過ぎる龍が2匹、あたりを睥睨する様を目撃していただきたい。
バロン吉元+寺田克也2人展「バッテラ」京都編、明日9日より開催です。


「バッテラ」展
京都・高台寺 2018年 3月9日〜5月6日
午前9時から午後10時(入場は夜9時半まで)
拝観料が必要です。
追記(3月18日は高台寺の都合のため、襖絵はみられません。他の作品展示はみられます)

2018年1月22日月曜日

寺田器ファーストシーズン終了。
























東京、中野はSFギャラリーで開催されていた
波佐見焼による寺田克也の絵がのった食器を観て買おう、という
題して「寺田器・展示即売ショー!」が無事終わりまして
予想してたより多くのお客さんによろこんでいただけた感が
あります!ありがとうございます。

その過程で知ることになった
長崎の有田のとなり波佐見で作られている今回の和食器については
その製造過程をもっとつぶさに書いてみたいと思っておりますよ。
波佐見焼とのご縁をいただいて、あたらしい旅ができました。

今回は旧知の仲であるところのプロダクトデザインや造型作家として
活動してるメチクロの会社との共同企画で、
といってもごく少人数(3人)で始めた作家のグッズ活動ではあるわ
けですが、ここでグッズをただ作って売りました、じゃあんまり楽し
くないので、基本構造としてはオレの中では個展の延長にある、
あくまでも作家の作品としてのプロダクト、でそれを展示して
観て頂く、さらに買える、しかも日常で使ってもらう、という、
あたかもオレの個展活動が鑑賞者の日常に入り込んでいくような
ものになるといいなあ、という趣旨のものです。
と同時に、波佐見焼でいくと決めた後からのじぶんの不勉強さを
知る良い機会にもなり、より深い理解からの今後の作品づくりにも
繋がった感あって、いろいろ結果オーライにせよ、いいカタチが
作れたといっていいのでは!生涯勉強だ!

もうホントにありがとうございます。

ただといっても会場にぽつんと食器だけ置くのも
不安だったので、個展活動ライクな絵の展示も併せてやらせて
もらいましたので、足を運んで観て頂くだけ、というカタチを
とりやすくなっていたのでは、と思います。
去年の秋とこの1月での2度の展示で、絵も入れ替え
寺田器自体も若干のバージョン違い、新アイテム投入という
両方たのしめるスタイルを取れたのもおもしろかった。
関係者のみなさんすべてに感謝です。たのしかったです。

皿や茶碗を購入していただいた方からの、普段使いの様子を
教えていただけるのも、ふつーの個展ではないおもしろさでした。
湯飲みとマグカップが思いの外、売れてしまい、わざわざ来展
いただいても購入できずにいた方にも申し訳ないことしましたが
なかなかギリギリなかんじで見えないところを手探りして
やっております。どうかご寛恕のほどを。
そのかわり、といってはなんですが湯飲みとマグカップは
追加生産を考えていて、その分はギャラリー1階のショップと
通販で販売される可能性がたかいです。
またそのこともアナウンスさせていただくことになります。

つーか、なんだかお店のひとのようなテキストになっております。
ある意味間違ってはないのだが、、、

ともあれ!寺田器の活動は年に一回の予定で今後も
続けていきたいとスタッフと練っているところです。
また次回、寺田器セカンドシーズンにてお会いしましょう。