2012年9月20日木曜日

池田学画集。

すごくひさしぶりに本屋に行くと美術手帖が池田学の
表紙で、しかもその横に画集も置いてるもんだから
まんまと2冊ひっつかんでレジに行った。

池田学展を数年前にミズマギャラリーで味わった。
ともだちにその存在を教えてもらって観に行ったのだが
これは物凄かった。
モノスゴイ、とか簡単に言うけど池田学の絵は
文字通り物凄いのです。
すごいショック。
できればみなさんも展覧会があるときに足を運んで
生の目で観ることをオススメするわけですが
生で観てても、これはなにが起こってるのかしら?という
感覚から離れられない。

その時なぜかオレは8倍率の双眼鏡を持っており
ひと気のない瞬間を狙って3mほど下がり
双眼鏡で池田さんの絵を観た。
そうすると他の宇宙から、別の宇宙に浮かぶ世界を
覗き見してる感覚になって、えらく愉しかった。
みなさんも次回の池田学展覧会には双眼鏡を
持参することをオススメしますよ。

そしてでかい画面をほっそいペンで細部に細部にはいっていく
描法に、費やした時間を勝手に感じ取って卒倒しそうに
なるのであります。
ボールペンで暴力的なまでに緻密な絵を描き込む
SHOHEIといい、池田学といい、老眼になったら
どうする気なんだとしなくてもいい心配をしてしまう
オレはすでに近いところにピントが合わないので
あった。どうするんだ。ホントに。

いや、そんなことはどうでもよくて
とにかくがっさがっさと描き散らかしてる自分を振り返ると
ここまで濃密に1枚に向きあうってことも
そろそろ必要なのかも、と思ったりしたのでした。

その後のアメリカでの個展で
B倍にマッキーで描き込んだのも、そのあたりの
影響はないとは言えない。
でもペンとかじゃなくて、太いマッキーというあたりが
オレなんである。でへへ。