2013年11月13日水曜日

諸星大二郎。
























「西遊妖猿伝」という傑作漫画が日本にあるのです。

作者は諸星大二郎です。
いわずとしれた「生物都市」で日本の全マンガ好きの脳裏に棲みつき
「妖怪ハンター」で日常の裏側に連れていかれて
「暗黒神話」で多数の読者がこっちに帰ってこれなくなったりした
伝奇モノのジャンルで大諸星印を大確立したひとです。

「西遊妖猿伝」は諸星版西遊記です。
これは双葉社のスーパーアクションで連載されたと思うんだけども
とにかくショックを受けたのは、悟空を人間にしたところですよ。
もちろんただの人間というわけではなくて、カラダの裡に
斉天大聖を名乗る一つ目の巨大な妖猿が宿っていて、悟空を
時に暗黒面に誘ったりするのであります。ひい、かっこいい。

諸星マンガは強弱の目立たないタッチのせいで地味にみられることも
よくあったのですが、実は構図は派手です。
そして力強い。物語もケレンに溢れていてオレを惹きつけて
やまないです。
11歳のときにジャンプで「生物都市」を読んでから
以来ずっと諸星大二郎のファンです。
影響も多大に受けている。
オレが西遊記を題材に「西遊奇伝・大猿王」を描いたのは
諸星さんの「西遊妖猿伝」があったからです。
アレを軸にして、その逆を行ったからこその「大猿王」です。

てなわけでそんな諸星大二郎の原画展が
池袋の西武本店で行われますよ!!
こ、こ、これは行かねば!