2013年7月15日月曜日

岩手行ってきた。

















岩手行ってきた。

この写真の時が一回目の岩手行。
岩手出身の吉田戦車をカシラに、非力なマンガ家たちで
箱崎の西山さんちの庭先に積み上ったあれこれの撤去を
手伝った時の写真であります。
貼ってある上の写真は今の箱崎町。
311で遠くに見える海が襲ってきた。

その日までは西山さんのご近所だった家の変わり果てた残骸を
片付けるお手伝いをさせてもらったこの時から2年とちょっと
経つ。今回4回目の訪問となる岩手の初日に
よたび我々は箱崎町を訪れたわけです。
西山さんは元気だったです。

いまは大きな残骸は撤去済みのこの地区ですが
以前は海が見えないほどご近所さんの家が建っていた
この場所は、2年前と変わりなく開けたままです。

ここに私の実家があったんだよーと美容室のおばちゃん。
倒壊したその実家は、ほとんどの物が流される事なく
その場に積み上っていたそうですが「置くとこないもの」
と、そのほとんどを片付けてもらったそうです。

よそ者のオレには一見のどかな風景でもおばちゃんには
「こんな野っ原にはいまだに慣れない」風景です。
ずっと代々暮らして来た場所なわけで。

ここに住んでた人たちは今も仮設住宅暮らしです。
プライバシーもあまり保てない味気ない仮住まいに
もう2年以上留まることを余儀なくされています。
この場所は奥まった場所にあるから
いろいろ後回しになってる。
ここはまだまだ被災中まっただ中だ。

そんな中に建つ西山さんちで、去年と今年
おばちゃんたちと宴会してきたのであります。
こっちから食材を持ち込むんですけど、行ってみると
おばちゃんたちが山のようなご馳走を用意して待ってくれてます。

我々ぼんくらなマンガ家たちは、結局のところ
たかりに行ってるだけなのではないか?と心中複雑に思いつつ
焼きウニに舌鼓を怒濤の如く打ち鳴らしていたのであります。
箱崎のみなさん、岩手のみなさんありがとうございます。
このお返しはかならず。