2013年7月20日土曜日
イカスミでイカを描いた。
「イカスミで実物大のダイオウイカを描きませんか?」と
言われたので、先日描いてきましたよ。
砧のNHKの技研のホールに8×3メートルの和紙を広げて
天井からカメラでリアルタイムの画面を横のモニターに
映し出しつつ、それで位置を確認しながら描かせてもらいました。
いやー、脚腰にきた!
イカスミは食用のパウダーになってるもので
前もってテストさせてもらった時に描きやすいなと感じてたので
スムースに進んだ。
筆はへんに細かったり描きやすかったりすると
細部を描き込み過ぎて予定の2日間じゃ終わらないと思ったので
こぶりの刷毛一本でほぼ描いてみた。
時々線がよれるのであるが、それがいい。
できるだけおおざっぱに、画面の中のバランスだけに気をつけて
線を引いてみた。
それにしても広大な紙の上にいると、
自分の引いた線にパースがついてニュアンスを維持するのに
骨が折れた。
下絵なしで始めたので、基本のガイドとなる最初の数本の主線を
引く時はかなり清水寺テイストでしたよ!
たいして動いてないのに汗が噴き出した。
印象としてはNHKの特番で映し出されたダイオウイカの眼の強さを
念頭に置いて描き進めた。
インタビューでも答えたんですけど、あの眼で
まっくらな深海を漂っている巨大なダイオウイカを思い浮かべると
ぞくぞくっとしてくるわけです。
まあもうひとつゾクゾク感が出せてない仕上がりになったかーと
思ったりもした。次回があればもうちょっとそのあたりを
出してみたい(次はないけど)
できあがった絵は、そのままの展示ではなくて複製して
JR上野駅の(どこの壁でしたっけ)外壁に「深海展」の広告の
役割をもたして掲示されます。
あ、もうされてるのかな?
お近くに行かれた方は是非ご覧になってくれまイカ。