2010年4月28日水曜日

沢田としきさん

沢田さんは4学年上の阿佐ケ谷美術専門学校の先輩で
もちろん3年制の学校だから、学生の時にお会いしたことはない。
オレが入学したときは、長友啓典さんのK2をすでに離れて
もう新進気鋭として活躍をなさってたと思う。
いつだったかの学園祭で、長友さんと沢田さんが来校されて
トークをする姿を、いまだ何者でもない若造のオレは
まぶしく眺めてた記憶がありますよ。

まったく絵のジャンルがちがうオレですが
沢田さんの絵は大好きで、本も買ってたりしてました。
阿佐美卒業生としても、個人的にも
いつも気になる人でした。

沢田さんとお会いしたのは、卒業してずいぶん経ってからで
阿佐美で講師をされてた浅川先生が亡くなった時に
OBのイラストレーター達で追悼グループ展をする事になった時だ。

その飲み会ではじめて挨拶できたんじゃなかったか。
気さくに話してもらってうれしかった。
なんの話をしたのかはおぼえてない。

その後何年かおきにその会で顔を合わせたけど、途中で
退会なさってからはお会いする機会もなかった。
でも沢田さんの絵とはいろんな場所や時間で遭遇するので
あいかわらずイイなあ、とぼんやり見とれてたりしてた。
そんな大好きだった絵を生み出してた沢田さんが
病を得て51歳の若さでこの世を去りました。
51歳は早すぎる。早いよ。残念です。

訃報を聞いてから、おもわず沢田さんのブログを読んだら
闘病の事が書かれてあり、コメント欄で
早く元気になっていっぱい絵を描きたい、とあって胸が
締めつけられた。
そのまま自分に置き換えて、病気の為に絵が描けない状態を
想像してつらすぎた。

それでも沢田さんの絵は残っていくし、これからも
折りに触れて沢田さんの本を開きます。
そんでまた、イイ絵だなあ、と呟いたら
本を閉じて気を引き締めます。

いままでありがとうございました。
合掌。