2013年11月28日木曜日
2013年11月13日水曜日
諸星大二郎。
「西遊妖猿伝」という傑作漫画が日本にあるのです。
作者は諸星大二郎です。
いわずとしれた「生物都市」で日本の全マンガ好きの脳裏に棲みつき
「妖怪ハンター」で日常の裏側に連れていかれて
「暗黒神話」で多数の読者がこっちに帰ってこれなくなったりした
伝奇モノのジャンルで大諸星印を大確立したひとです。
「西遊妖猿伝」は諸星版西遊記です。
これは双葉社のスーパーアクションで連載されたと思うんだけども
とにかくショックを受けたのは、悟空を人間にしたところですよ。
もちろんただの人間というわけではなくて、カラダの裡に
斉天大聖を名乗る一つ目の巨大な妖猿が宿っていて、悟空を
時に暗黒面に誘ったりするのであります。ひい、かっこいい。
諸星マンガは強弱の目立たないタッチのせいで地味にみられることも
よくあったのですが、実は構図は派手です。
そして力強い。物語もケレンに溢れていてオレを惹きつけて
やまないです。
11歳のときにジャンプで「生物都市」を読んでから
以来ずっと諸星大二郎のファンです。
影響も多大に受けている。
オレが西遊記を題材に「西遊奇伝・大猿王」を描いたのは
諸星さんの「西遊妖猿伝」があったからです。
アレを軸にして、その逆を行ったからこその「大猿王」です。
てなわけでそんな諸星大二郎の原画展が
池袋の西武本店で行われますよ!!
こ、こ、これは行かねば!
2013年11月8日金曜日
生頼範義。
「骨太」と「迫力」と「うめえ、、、」という
3つの単語で形容される日本屈指のイラストレーター生頼範義を
みなさんは知らねばなりませんよ。
意識せずとも誰もが一度はなにかの媒体で
生頼さんの絵をみてると思うわけです。
恐ろしいほどの仕事量とクオリティ。
圧倒的という言葉がぴったりの構図。
オレが自分の絵を描くにあたって「かっこいい」とか
「存在感」みたいなものを絵の中に必要とするとき
頭に思うのはいつも生頼さんの絵です。
オレは賞というものに大変無縁で(いまだに)
高校生のときにはじめて「ゴミを持ち帰ろう」ポスターで
賞をもらったのが、わりと最初で最後というか、まあ無縁な
わけですが、その時に副賞で図書券もらったんですよ。
五千円分だったかな。
当時では家が建つくらいの大金ですよ。うそですけど。
でもそれで買えなかった本とか買える!と興奮しました時に
ものすごいタイミングで徳間書店から初の生頼範義画集が
出版されたわけです。
愛蔵版つって、ハードカバーで、布装丁でな、ぴったり五千円
だったかなー。家を建てるかこれを買うかで悩んだわけですが
もちろん買いましたよ、生頼範義を!当たり前ですよ!
予約して届いた愛蔵版を手にしたときは震えましたよ。
(その後すぐソフトカバーなだけで、紙質も内容もまったく
おなじの普及版が安く出たときはこれが徳間商法か!と
天を仰いで血の涙を流しましたが、まあそれもいい思い出、、)
文字通り舐めるように見まくったその本から得たものは
いまだに大きいものです。
そんな生頼さんの大規模展示会が遂にというか、やっとと
いうか開催されます!宮崎県です!
これは行くしか!行くしか!
生頼範義展”奇跡を体感せよ” みやざきアートセンター
2014年2月8日〜3月23日
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