2013年12月19日木曜日

バーチャファイターのトーク。











来週あるんですよ。
かつてギャガからセガにうつり、オレにバーチャファイターの
仕事を振ってくれた黒川さん主催のイベントで
バーチャについてトークするんですよ。

てゆーかバーチャ産みの親の鈴木裕さんがゲスト!
そして当時はゲームライターもやってた佐藤大さんと
新宿ジャッキーの通り名を持つバーチャプレイヤーの
羽田隆之さんも大ゲスト!
あともちろん当時のAM2研で炎のパブリッシャーを
やってらした黒川さんと
そのはしっこに、バーチャ2のキャラリデザインを
担当させていただいたオレが座ってるハズです。

有料ですが、お時間が許せる方はどうぞ。
チケットは下のリンクから購入できます。

黒川塾十伍「バーチャファイター・20年後の未来」


「黒川塾 (十伍)」 (15
1226() 開催決定
エンタテインメントの未来を考える会
Thinking of Future Entertainment.
バーチャファイター/20年後の未来
寺田克也+佐藤 大羽田隆之(aka,新宿ジャッキー)
+ 黒川文雄
バーチャファイター/20年後の未来
199312月、株式会社セガエンタープライゼス(現在の株式会社セガ)から、新開発の3次元コンピュータグラフィックス(以下・3DCG)用のアーケードゲーム開発基板「MODEL1」によって開発された世界初の3DCGの格闘ゲーム「バーチャファイター」が全国のアーケードに導入されました。
従来の2Dグラフィックのゲームと大きく異なるモーションやリアルなアクションは格闘ゲームの歴史に衝撃とともに、新たな1ページを刻みました。また、ゲームの操作面においても、パンチ、キック、ガードという3つのシンプルな操作に特定したことも斬新でした。結城晶(ゆうきあきら)、パイ・チェン、サラとジャッキー・ブライアントの兄妹など、8人の魅力的なキャラクターの人気も伴い一躍時代を象徴するヒットゲームの地位を獲得し現在に至ります。
今回の黒川塾のテーマはエンタテインメントの未来を見据えて開発された「バーチャファイター」とは何か、そして開発導入から20年を経て、未来の今から見た「バーチャファイター」とは何か、そしてそのムーブメント足りえたものは何かを語る夕べとして開催します。
メンバーは「バーチャファイター」のリアルイラストを描き起こした寺田克也氏、メディアを通じて「バーチャファイター」の魅力を伝え、現在放送中のテレビドラマ「ノーコン・キッド ぼくらのゲーム史」でも当時のムーブメントを取り上げている佐藤大氏、取材記者のみならずプレイヤーとしても一世を風靡した「新宿ジャッキー」こと羽田隆之氏、そして、「バーチャファイター」の認知促進を宣伝という面で支えた黒川文雄という、「バーチャファイター」に所縁のあるメンバーでのトークセッションとして皆様と時間を共有したいと思います。

2013年12月1日日曜日

自転車は左がわ。

てなわけで、今日12月1日から
違反対象になりまして、クルマと同じ側を
走るように義務づけられているので、普段逆走大好きな
人たちは気をつけてください!
捕まるで!

てゆーか捕まるからとか罰金5万円だから、ってん
じゃなくてクルマの対向車線を走るのは
やっぱり危ないので是非とも法を遵守して
安全運転を心がけましょう!そうしましょう。

2013年11月28日木曜日

絵を描いて生きていく方法?




















ご無沙汰してます。
なんにも終わんないうちに2013年がっ!2013年がっ!

とゆーわけで来年から始まるweb連載のおしらせ。
「絵を描いて生きていく方法?」

疑問文です。
オレが知りたいという。

2013年11月13日水曜日

諸星大二郎。
























「西遊妖猿伝」という傑作漫画が日本にあるのです。

作者は諸星大二郎です。
いわずとしれた「生物都市」で日本の全マンガ好きの脳裏に棲みつき
「妖怪ハンター」で日常の裏側に連れていかれて
「暗黒神話」で多数の読者がこっちに帰ってこれなくなったりした
伝奇モノのジャンルで大諸星印を大確立したひとです。

「西遊妖猿伝」は諸星版西遊記です。
これは双葉社のスーパーアクションで連載されたと思うんだけども
とにかくショックを受けたのは、悟空を人間にしたところですよ。
もちろんただの人間というわけではなくて、カラダの裡に
斉天大聖を名乗る一つ目の巨大な妖猿が宿っていて、悟空を
時に暗黒面に誘ったりするのであります。ひい、かっこいい。

諸星マンガは強弱の目立たないタッチのせいで地味にみられることも
よくあったのですが、実は構図は派手です。
そして力強い。物語もケレンに溢れていてオレを惹きつけて
やまないです。
11歳のときにジャンプで「生物都市」を読んでから
以来ずっと諸星大二郎のファンです。
影響も多大に受けている。
オレが西遊記を題材に「西遊奇伝・大猿王」を描いたのは
諸星さんの「西遊妖猿伝」があったからです。
アレを軸にして、その逆を行ったからこその「大猿王」です。

てなわけでそんな諸星大二郎の原画展が
池袋の西武本店で行われますよ!!
こ、こ、これは行かねば!

2013年11月8日金曜日

生頼範義。



















「骨太」と「迫力」と「うめえ、、、」という
3つの単語で形容される日本屈指のイラストレーター生頼範義を
みなさんは知らねばなりませんよ。

意識せずとも誰もが一度はなにかの媒体で
生頼さんの絵をみてると思うわけです。
恐ろしいほどの仕事量とクオリティ。
圧倒的という言葉がぴったりの構図。
オレが自分の絵を描くにあたって「かっこいい」とか
「存在感」みたいなものを絵の中に必要とするとき
頭に思うのはいつも生頼さんの絵です。

オレは賞というものに大変無縁で(いまだに)
高校生のときにはじめて「ゴミを持ち帰ろう」ポスターで
賞をもらったのが、わりと最初で最後というか、まあ無縁な
わけですが、その時に副賞で図書券もらったんですよ。
五千円分だったかな。
当時では家が建つくらいの大金ですよ。うそですけど。
でもそれで買えなかった本とか買える!と興奮しました時に
ものすごいタイミングで徳間書店から初の生頼範義画集が
出版されたわけです。
愛蔵版つって、ハードカバーで、布装丁でな、ぴったり五千円
だったかなー。家を建てるかこれを買うかで悩んだわけですが
もちろん買いましたよ、生頼範義を!当たり前ですよ!

予約して届いた愛蔵版を手にしたときは震えましたよ。
(その後すぐソフトカバーなだけで、紙質も内容もまったく
おなじの普及版が安く出たときはこれが徳間商法か!と
天を仰いで血の涙を流しましたが、まあそれもいい思い出、、)

文字通り舐めるように見まくったその本から得たものは
いまだに大きいものです。
そんな生頼さんの大規模展示会が遂にというか、やっとと
いうか開催されます!宮崎県です!
これは行くしか!行くしか!

生頼範義展”奇跡を体感せよ” みやざきアートセンター

2014年2月8日〜3月23日

2013年10月15日火曜日

アライグマ。
















いま作業してる場所なんですけどね
窓の外にときどきアライグマが訪ねてくるんですよ。
窓ごしにのぞき込んでね。
英語だとラクーンいいますよ。
見上げると樹上にリスが走ってましてね。
どこだろうここ。

とかいってる間にもう15日なんですよ!
やべえやべえ。

2013年10月9日水曜日

熱い鍋ガールたち。






















とゆーわけであっとゆーまに10月なんであります。
あと1年もすると次の10月になるわけで気が遠くなります。
いったい何度の10月を迎えればいいのか。。。

とかいいつつ個展の準備をちゃくちゃくと。
同時にシゴトもてんこもりであって、なんというか
生きております。

なぜか鍋をかぶった少女たちの絵を描き続けていますが
なんで?とギャラリーのオーナーに訊かれて
さあ?と答えるオレ。

ロサンゼルスのGiant Robot 2 Galleryで今月19日から。
「あれ?なんかたまたまLAにその頃いるなあ」という
人はもれなく覗きに来てください。

2013年9月19日木曜日

ジャイアントロボット。
















LAのジャイアントロボットってギャラリーがあって
そこでソロショーをやらせてもらいますよ。
それ用の絵を仕事のあいまにシコシコ描いている。
どれもこれも遅れて遅れて終わらない。
全方面で迷惑をおかけしております。
人としてはまったくダメです。
夏休み終わって2週間以上経つのに宿題ひとつも
終わってない感じです。
こどもの頃もおなじでしたから、ひとは変わらないもの
だな、と毎日思い知らされております。
こんな大人になってはいけませんよ。
すみませんすみません。






2013年9月17日火曜日

パンツとふんどし。



















股間が燃えているということです。

京都の展示会にあわせてワコールのLunchといっしょに
ふんどし作りました。
ロットはそんなに多くなかったのでウエブでは完売(乾杯!)
店舗によっては在庫があるのかもしれませんけど
ほぼ売れましたよ。
つまりこの日本のどこかに
オレの絵を股間につけた老若男女が生活してるという
事です。ひゃっほー。

んで上の写真のパンツは3RDWAREってところで
売ってるドラゴンパンツですよ。
燃えてください。





風立ちぬ。

「風立ちぬ」の感想を書いておきたい。
内容については各々の思いもありましょうが
絵についてのみ書く。

最後まで泣かなかったです。
泣かなかったが、オープニングから涙腺が
寸止め状態で、それがエンディングまで続いてた。

画面のなかで、どうどうと流れる宮崎さんのアニメーションの
力にどうしようもなく感じ入ってたのです。

画面の構図がさりげないけどすごい。
二郎が図面に向かいながら椅子を引くアオリの画とか
夢の中で離陸する巨大飛行機の波打つ機体とか
「構図が大きい」んであります。
宮崎さんの画は「おおきい」んであります。

ハウルからはじまった宮崎さんの線の質の変化は
ポニョではじけた感があります。
あの波の線。
うねる波の線をポニョが駆け巡るあの高揚感。
「風立ちぬ」での風の線。

以前はシンプルな線でのリアルを指向してたと思うんですが
ポニョからは「作家性」のようなモノを隠さなくなった気が
します。
端的にわかりやすいのは涙の線でしょうか。
ありえない大きさの涙の粒が、より素直に
感情に寄り添ってる気がしました。

離陸する寸前の飛行機に伝わるトルクが
その機体を一瞬ふくれあがらせる時の描き方も
真骨頂です。
CGでも実写でも表現できないそれこそが
アニメーションのちからです。

線のいっぽんいっぽんが以前より太いのですが
それがうねるようにアニメーションする時の
手触りというか、質感がなんともいえない。
おどろくほど省略を進めた線もある。
それでも豊かなのが宮崎駿の線だと思う。

描かれてきた内容については語る言葉を持ちませんけども
やはりこと絵に関しては、宮崎駿の天才にもちかい域を
存分に感じる事ができました。
至福の時間でした。
ありがとうございました。

あ、庵野さんの声についてだけ。
第一声でいっしゅん感じた違和感は、それこそ
一瞬だけで消え、あとはただの堀越二郎の声でした。
知り合いだからこそ気になるかなーと思ってましたけど
杞憂でした。淡々とすばらしかった。

2013年9月6日金曜日

じりじりと。























やべえ。
もう6日。
うへー。




2013年9月2日月曜日

Tシャツ屋のような。























この夏には吉祥寺で江口寿史さんに誘われてる
30Tという、メイドバイオレなTシャツ展で新作Tシャツを
自分で発注して自分で売りさばき(いや、オープニングの
翌日から岩手>アメリカだったので会期中は1日しか
行けず、打上げも出られなかった)。
ずっとほったらかし的なカンジだったTEE PARTYの
「寺田克也半袖店」で便乗商品のダイオウイカTを
売り出したそばからアレなんですけど、yonpoって
Tシャツブランドに頼まれて、そこでも新作を出すという
なんだかオレはTシャツ屋さんか、とセルフつっこみを
思わず呟く雰囲気ですが。
てゆーか、20歳くらいまでふんいきを、ふいんきと
覚えてて使ってたわけですが、それはいいんですが、
そのyonpoのニューTシャツです。

あ、yonpoは京都での寺田克也ココ10年展で
コミックビームといっしょにココ10Tシャツを
作ってくれたところでもあるのです。
その流れで京都の展覧会に来てくれたyonpoのTさんと
友人のマンガ家達でメシを喰いにいった夜
「なんか描いてくださいようー」とTさんが言う
のでその場でざっくり描いた奴です。
イイカンジのプリントになってます!
いいっすよ。
ぜひぜひ。

ついでにTシャツについての思いを語り尽くそうと思った
んですが、ちょっと長くなるし、仕事があるんでまた今度。








あまちゃん「あの日」編。






















あまちゃんを漏れなく観ております。
「ゲゲゲの女房」はマンガ家が主人公ってことで
激しく共感してしまい見入ってしまった記憶がありますが
フツーに朝ドラを通して観る、なんてことはここ何十年も
なかったのだが、クドカン脚本だの美保純だの古田新太だの
出るって聞いてとりあえず第1話みてみるか、と
PS3のトルネで予約しておいて初日忘れてて
数日後に3話一気観して完全にもっていかれました。
あきちゃんかわいい。
彼女は全国のおっさんの実の娘である。
行く末が心配だ。
とにかくまっすぐに育って欲しい、など
心の声が湧きいずる泉のごとく噴き出てくるのであります。
われながらキモイ。
とか言いつつ若春子の38話、初めてパーマかけて
夏ばっぱに叱られ追いかけられて灯台まで走って逃げた時の
表情がよすぎて思わず描いたりしてた、そんなあまちゃんが
今日の放送で遂に震災の日を描いた。
抑制の効いたいい演出でした。
オープニング前の数分で、あの前後のコト、その後のコト、
実際に行ってみた岩手の光景、出会った人々、いろんなことが
ぶわっと蘇ってきて、まだまだリアルな「あの日」なのだな、と
しみじみ思った。
ドラマの中で何度もでてきたジオラマの使い方も素晴らしかった。
いろんなコトが結果的に意味をもたされて画面の中で
静かに役割を果たしていた。


2013年8月28日水曜日

TEEEEEEE!






















今年の夏はもう終りそうなのですが
ここらで駆け込みTシャツ。
しかも便乗商法です。
ダイオウイカです。

先日、上野の深海展の宣伝を兼ねてNHKで、実物大の
ダイオウイカをイカスミで描く、ってのをやったわけですが
それの複製が今、上野駅アトレの広小路口のあたりに
展示されてるわけですが、そのイカ人気にあやかりましょう!
と、TEE PARTYの中の人が言うもんだから
ちょっと便乗させていただきました!
ハイ!ダイオウイカTシャツ!3色展開です!
ひさしぶりの更新、ってゆーか
はじめて更新!「寺田克也半袖店」で販売中!

それと以前「SFjapan」の表紙で使った「龍少女」も
Tシャツにしてみましたよ。
龍も少女も好きだぁ、ってひとはどんぞ!!!!

2013年8月16日金曜日

松江市とはだしのゲン。

「はだしのゲン」はオレが小学生のころに
週刊少年ジャンプで連載してたんですよ。
「トイレット博士」などと並んで載ってた。
そんなに大好きなマンガではなかったけれども
強い印象を残すマンガとして刻まれているのは確かで
一個人の戦時中を追体験するという意味では大事なマンガ
だとオレは思う。

そんな「はだしのゲン」が松江市でこんな事になってるそうで
発達段階の子供に読ませるには表現に疑問、とありますが
あのマンガを最初からちゃんと読んでたら
興味本位できついシーンを描いてるんじゃないってこと
くらいはわかるだろうし、それを教えるのが
大人の役目だろうし、そこらへん放棄して閉架扱い依頼て
いかにも「自分でモノゴトを考える子供」が嫌いな
教育委員会らしいお話であることよな。
教育放棄委員会に改名希望です。

2013年8月13日火曜日

パシフィックのリム。
























日本向けの宣伝用イラストを、ギレルモ監督に頼まれたので
描きましたよ。30万枚限定で会場行くとポストカードが
もらえるようなのでぜひぜひ、でかいスクリーンで
巨大ロボットが怪獣とどっかんどっかん暴れるのを
観に行こうじゃないか!

子供の頃、ジャイアントロボやらマジンガーZやら
ジャンボーグAやらマッハバロンやら鉄人28号やら
ダイターン3やらザンボットやらボルテスVやら
マグマ大使(チョット違うけど)やら鋼鉄ジーグやら
マグネロボ ガ・キーンとかロボジョックス(違う)に
燃えた奴等は全員会場に走ろう!!!
泣けるぜ。

ありがとうギレルモ!!!!

2013年8月4日日曜日

十五日間西海岸巡業の旅























ただいま湿度。
えー、パイインターナショナルから発売中の
「寺田克也ココ10年」の米国発売を促進するため
乾燥してる米国西海岸を営業活動してまいりました。

米国ではLAST GASPという出版社がディストリビューター
になってもらうってことで、サンディエゴのコミコンの
彼らのブースでサイン会する事になりましたよ。

あとついでだ、ってんでダークホースコミックのブースでも
サイン会を2回やらせてもらった。
小池一夫先生もいらしてご挨拶させていただきましたよ!
青春チンポジウム!花平バズーカ!実験人形!!!!!

旅程としてはサンディエゴのコミコンで3回、ロサンゼルス
のジャイアントロボットギャラリーで1回、紀伊國屋書店
で1回、サンフランシスコのJPOPフェスの紀伊國屋書店で
2回、紀伊國屋書店入り口脇の壁でライブドローイング
てなかんじで描いた描いた。

コミコンのLAST GASPのブースではなんと水野純子と
並んでサイン会やった。水野純子はオレが好きな
マンガ家でありアーティストで10数年来の旧知の仲で
現在アメリカ在住。
単身がんばってた!
日本の媒体でもマンガ描きたがってるのでみずじゅんの
マンガを読みたい編集は連絡するといいですよ。

7回のサイン会で延べ250人ほどの人にサイン描いた。
海外にファンがいるってのは不思議な感覚なんだけども
うれしい事です。
オレが二十代なかばに絵を描いてた、米国国内で出てた雑誌
ニンテンドーパワーの「ゼルダの伝説」ムックを
持ってきてくれたファンもいた。
子供の頃に買っててずっと持ってたそうですよ。
ちょっと感動した。

手を抜こうが抜くまいが、どんな小さな仕事も大きな仕事
も、かならず自分に返ってくるのだなあと改めて思った。






2013年7月24日水曜日

イカスミ動画。





















動画公開されてた!

2013年7月20日土曜日

イカスミでイカを描いた。




















「イカスミで実物大のダイオウイカを描きませんか?」と
言われたので、先日描いてきましたよ。

砧のNHKの技研のホールに8×3メートルの和紙を広げて
天井からカメラでリアルタイムの画面を横のモニターに
映し出しつつ、それで位置を確認しながら描かせてもらいました。
いやー、脚腰にきた!

イカスミは食用のパウダーになってるもので
前もってテストさせてもらった時に描きやすいなと感じてたので
スムースに進んだ。
筆はへんに細かったり描きやすかったりすると
細部を描き込み過ぎて予定の2日間じゃ終わらないと思ったので
こぶりの刷毛一本でほぼ描いてみた。

時々線がよれるのであるが、それがいい。
できるだけおおざっぱに、画面の中のバランスだけに気をつけて
線を引いてみた。

それにしても広大な紙の上にいると、
自分の引いた線にパースがついてニュアンスを維持するのに
骨が折れた。
下絵なしで始めたので、基本のガイドとなる最初の数本の主線を
引く時はかなり清水寺テイストでしたよ!
たいして動いてないのに汗が噴き出した。

印象としてはNHKの特番で映し出されたダイオウイカの眼の強さを
念頭に置いて描き進めた。
インタビューでも答えたんですけど、あの眼で
まっくらな深海を漂っている巨大なダイオウイカを思い浮かべると
ぞくぞくっとしてくるわけです。

まあもうひとつゾクゾク感が出せてない仕上がりになったかーと
思ったりもした。次回があればもうちょっとそのあたりを
出してみたい(次はないけど)

できあがった絵は、そのままの展示ではなくて複製して
JR上野駅の(どこの壁でしたっけ)外壁に「深海展」の広告の
役割をもたして掲示されます。
あ、もうされてるのかな?
お近くに行かれた方は是非ご覧になってくれまイカ。

2013年7月16日火曜日

オレの30T。























絶賛あしたまでの吉祥寺リベストギャラリー創にて開催中の
Tシャツ文化祭「30T」でのオレのTシャツ売りきれです。
欲しかったが行けなかった!という方には
申し訳ないっす!
しかしまーこれも季節物の宿命と心得てまたの機会にお願いします。
そして観に来て頂いて買ってくださったみなさんに感謝でっす。

今回別の予定と完全にかぶってしまい、初日しか
店、じゃないやギャラリーに詰められなかったのが心残り。
昨日いっしゅん行けそうだったんだがなあ。
来年やるかどうかは未定ですが、またやることになったら
ぜひぜひぜひぜひ。

2013年7月15日月曜日

岩手行ってきた。

















岩手行ってきた。

この写真の時が一回目の岩手行。
岩手出身の吉田戦車をカシラに、非力なマンガ家たちで
箱崎の西山さんちの庭先に積み上ったあれこれの撤去を
手伝った時の写真であります。
貼ってある上の写真は今の箱崎町。
311で遠くに見える海が襲ってきた。

その日までは西山さんのご近所だった家の変わり果てた残骸を
片付けるお手伝いをさせてもらったこの時から2年とちょっと
経つ。今回4回目の訪問となる岩手の初日に
よたび我々は箱崎町を訪れたわけです。
西山さんは元気だったです。

いまは大きな残骸は撤去済みのこの地区ですが
以前は海が見えないほどご近所さんの家が建っていた
この場所は、2年前と変わりなく開けたままです。

ここに私の実家があったんだよーと美容室のおばちゃん。
倒壊したその実家は、ほとんどの物が流される事なく
その場に積み上っていたそうですが「置くとこないもの」
と、そのほとんどを片付けてもらったそうです。

よそ者のオレには一見のどかな風景でもおばちゃんには
「こんな野っ原にはいまだに慣れない」風景です。
ずっと代々暮らして来た場所なわけで。

ここに住んでた人たちは今も仮設住宅暮らしです。
プライバシーもあまり保てない味気ない仮住まいに
もう2年以上留まることを余儀なくされています。
この場所は奥まった場所にあるから
いろいろ後回しになってる。
ここはまだまだ被災中まっただ中だ。

そんな中に建つ西山さんちで、去年と今年
おばちゃんたちと宴会してきたのであります。
こっちから食材を持ち込むんですけど、行ってみると
おばちゃんたちが山のようなご馳走を用意して待ってくれてます。

我々ぼんくらなマンガ家たちは、結局のところ
たかりに行ってるだけなのではないか?と心中複雑に思いつつ
焼きウニに舌鼓を怒濤の如く打ち鳴らしていたのであります。
箱崎のみなさん、岩手のみなさんありがとうございます。
このお返しはかならず。


2013年7月10日水曜日

30T(お願い)























さて明日からオリジナルTシャツ展示販売を作家たちが
あそびでやる「30T」が吉祥寺、リベストギャラリー創で
1週間だけ開催。

「30T」

今年の参加メンバーはリンクでみていただくとして
さて、30Tは江口寿史さんを中心にして始まった
イベントでして、作ってる作家本人たちが愉しみたいという
そんな集まりです。
その愉しさをちょいとみなさんにおすそ分けしたいって
ことで(売るけどな!)ギャラリー展示をして観てもらおう
ついでに買ってもらおう、というのが眼目でして
商売が主体じゃないです。コスト無視の人がほとんどだし
みんな手弁当で遊んでるわけでやんす。

なので来場して頂けるみなさんにも、あくまでもあそびだという
部分を共有して来ていただきたいと思っております。
そこんとこヨロシクお願いします。
とゆーわけで
30Tからのお願いでやんす。

「30Tからのお願い」

30Tはクレジットカード使えません、レシートもありません。
ごめんなさい。スムーズな会計のため、1000円札と500円玉
をご用意頂けますと大変助かります。
ご協力ありがとうございます。

●期間中は、かなりの猛暑が予想されます。
開場前に並ぼうと思われている方もいらっしゃるかと思いますが、

日よけにになる場所もございませんし、道も狭く大変危険です。
ギャラリーは12時オープンですので、

その時間に合わせてご来場をお願いします。

●近隣住民のためにも、オープン前に並ばれることのないよう、

どうぞご協力をお願いいたします。
(ココんとこ、ホントによろしくお願いしたい。

去年はギャラリー近所のひとの敷地内のクルマに寄りかかったり
傘を当てたりしたお客さんがいて、住民の方にご迷惑をおかけし
てしまったのです。なにとぞ!寺田)

●お花やお菓子等の差し入れは、お気持ちだけありがたく頂戴しまし
ご遠慮させて頂きます。
会場がお客様でいっぱいになりますので、頂いた物を置くことが

きません。どうぞご協力をお願いいたします。

●遠方のお客様へ
30Tに興味を持って下さりありがとうございます。
30Tは、30人のメンバーが自分で作り自分で売るイベントです

通信販売やネット販売などは30Tの趣旨とはズレてしまうため
行っていません。
お問い合わせ等頂いても、大変申し訳ございませんが対応すること

できません。どうぞご容赦ください。
(作家本人とお知り合いの場合は、直接ご相談ください)


*転載の際に寺田が改行してます。

2013年7月8日月曜日

2013年7月4日木曜日

iPadでシゴトする。

























以前はiPod touchでラクガキしてたんですけどね。
さすがに目がきついんで最近やめまして。

んでiPadですけども、これもちろん描きやすいんですが
サイズ的にですね、ちゃんと描かないと、、、って大きさ
があって、描き込まないと、、、って気持ちが邪魔して
気軽にラクガキできなくなっちゃったんですね。
電車の中とかだと目立つし。

で買う気はない!とともだちには明言してた
iPad miniをあっさり買いましたね、試しに。
サイズ的に描きやすいんじゃねえかな、と思ったのです。
持ち歩くスケッチブックに近いサイズだし。

アプリはProcreateいれた。
コレはパブロ「若いのにうますぎる」内田くんのサイト
知ったiアプリなんだけども、扱えるピクセルが4000オーバー
なので仕事に使えるファイルサイズで絵が描けるわけですよ。
描きやすいし、これは今いちばん使ってるアプリなんだけど
コレとiPadminiね、結論からいうと最強です。

iPadminiはナニがいいって軽いのがいい。
電車の中でもブックカバータイプのジャケットだと
目立たないし、軽いから持ってて疲れないし、いい。
画面サイズも、なんか大きさが気軽なんでいい。

いままで飛行機や新幹線で、実際に使う仕事の絵を
一から描きあげたりしたけど、納品前に家で
すこしの修正するだけでそのままオッケーだったりして
かなりいい。

ただ筆圧とかが使えないので、そこらへんがイキになると
素晴らしいなあと。
だからワコムあたりでbluetooth対応でタブレット出して
くれないかなーと思う次第です。
出してー。

追記
筆圧使えるiPad用のペンは出てることは出てるし
持ってるんだが、オレの使い方だとまどろっこしい反応だし
ワコムのintuosに慣れてるとまだまだなのであります。
intuosレベルのを出せー!うそ、出してくださいー!

2013年7月1日月曜日

寺田克也ココ10年展終了。




















昨日6月30日をもちまして
京都国際マンガミュージアムに於ける
寺田克也ココ10年展が無事閉幕いたしました。

ご来場いただいたみなさんに多大なる感謝を。
より一層精進しまして、再びみなさんに
お目にかかれます日のため手ぐすね引いておきます。

ありがとうございます。

2013年6月30日日曜日

寺田克也ココ10年展最終日。























今日は京都に行くといいと思います!
東京のひともまだ間に合うます!(12時現在)
そして京都から地下鉄乗って
烏丸御池で降りて国際マンガミュージアムに
はいって、竹宮惠子監修「少女マンガの世界」展
そして諸星大二郎展を観て、ついでに
オレの展覧会もちらっと覗いてみてください。

3月16日から始まった展覧会も
今日で終ります。
時間の流れがはやいのなんの。
ばびゅーん!
オレの横をかすめてあっというまに
遠く遠くに走っていきます。
とりあえずこれからも走れるだけ走ってみましょう。
しょっちゅう休憩とりつつ。
ほとんど歩いて(走ってないじゃん)

2013年6月28日金曜日

30T。

































今年もやるのでがんす。

2013年6月25日火曜日

京都の展覧会もあと5日〜



















京都国際マンガミュージアムでの
「寺田克也ココ10年展」もあと5日を残すばかりであります!
わー!
なんたる速さ!
こないだガビンさんに展示の相談してたと思ったら!

と、そんな伊藤ガビンが、ついに重いキーボードを
持ち上げて展覧会の告知を打ちました!
おそい!
おそいよ!
でもおもしろいからいいや。
そんなガビンテキストはココで読めますよ。

ここは他のテキストもおもしろいので
定期購読するといい。
タダだし。

上の写真はココ10年展のデザイン作業及び
ココ10年本の地獄作業を高速かつクオリティ高く
やってくれた大岡寛典が、本用に撮影してくれた
モノです。「寺田克也ココ10年」に掲載されてるものです。
このロケーション、カッコイイなー。
こーゆー古い日本家屋やお寺でも展示してみたいと
ひそかに思っております。

三十三間堂の裏側の廊下とかどうですか!
おねがいします!
え、無理?

2013年6月21日金曜日

BDのハナシ。

あ、昨日渋谷のヴィレッジヴァンガードで
玄光社から出てる
「はじめての人のためのバンド・デシネ徹底ガイド」という
ムックのためのトークショーをやってきました。
BD翻訳で活躍されてる原正人さんと対談形式です。

といいつつ、なんかへんなドライブがかかってしまい
オレが司会、みたいなノリに最初からなってしまって
自分の話ばかりしたような記憶が、、、、、

ちょっと後から思い返して、BDのために役立ったんだろうか、、
と青ざめております。
おまえの話を聞きに来たんじゃない、という方がおられましたら
ここで謝っておきます!すんませんでした!

ただBDというかバンド・デシネというかフレンチコミックとの
関わりから、今まで人に紹介をちゃんとしてなかった
アラックシネールとかのハナシができて自分的には
ちょいとおもしろかったです。すみません〜

雨の中、ご来店頂きましたお客さんたちに感謝です。

ロビン西。






ロビン西ゆーたらマンガの凄い人でっせ。おきゃくさん。
そのロビンのね、ソウル・フラワー・トレインてマンガが
あってね!これがええマンガなんですわ。ホンマに。
そのソウル・フラワー・トレインがね、映画になりまして。
今年の8月に新宿で公開ですわ。
こーれーはー観ないとでしょ!
んでロビンにまたガリガリマンガ描いてもらわなアカンでしょ!
オレは読みたい。
ロビン西のマンガが。
原作本はいまんとこ古本でしか買えませんけども
映画にあわせて再販とか、されませんかね、ね。ね?
たのしみです!
てゆーか予告編の中の主人公のおとうちゃん(平田満)が
ロビン西にしか見えない!!!!!!

2013年6月20日木曜日

竹谷隆之展7月1日まで。
























稀代の異能造型師、竹谷隆之の造形展が千代田3331で
開催中なんであります!
7月1日までなので、まだ未見の方で
変わった世界感を味わいたい方はぜひ脚を運んでください。
観た方がいいすよ!
生で!

ちょっと宣伝とか行き届いてないかもしれず
展覧会の告知ビジュアルもかなり人を選ぶものに
なってしまってるから二の足を踏んでる人も
いるかもしれませんが、竹谷隆之の造型の力は
そういうパッケージをものともしない強さがあるので
実物を肉眼で見て欲しい。
あのどっかに連れて行かれる感じは
生ならではです。
「漁師の角度」を持っている人はなおさら是非。
細部にやどってるなにかが見えますです。


2013年6月8日土曜日

最後のトーク。
























画像はベネズエラのオリノコ川を遡った先にある光景で
たぶん今もこんな感じでそこにある。

昨日まで京都でした。
展覧会のラストのイベントであります
林家彦いち師匠とのトークイベントの為しばらく京都にいた。
イベントの為、じゃないな、イベントにかこつけて、というのが
ただしい。
しばらく京都に滞在して、展覧会に来てくれる人たちと
メシを喰ってたのである。
仕事もしてましたよ。
トークでは彦いち師匠とオレも参加した
夢枕獏隊長による大人の遠足の発表会的なモノを、スライドを
交えてしゃべってみました。
幸い満員のお客さんもよく反応してくれて
まことに師匠に来てもらってよかったなあと思った。

写真の蝶はたぶんメスに集まってるオスなんだろうと
思うのだがどうなんだろう。
群がる蝶は後を絶たず背後の絶景もあいまって
ものすごい天国感を醸していましたよ。すばらしい景色だった。

地上で生活してるとくだらないなんの益にもならない雑事に
巻き込まれたりしてぐったり疲れるのだが
そんな時はこういう景色を思い浮かべる。

そこにはただ山があって
森があって
水が流れていて
蝶が舞っているのです。
もうそれだけでいいよなあ。

2013年5月25日土曜日

ライブドロー。

















http://www.youtube.com/watch?v=FkibRz6Isdc&feature=youtu.be

先日の京都での展覧会でやったライブラクガキイベント。
の動画。
お暇な時に。
お茶うけに。

2013年5月24日金曜日

シンサインなるもの。
























あいや、審査員をふたつ、お引き受けした。

ペーターズギャラリーのイラストコンペと
神戸ビエンナーレのコミックイラストコンペのふたつ。

もうオレが一目みて筆を折るような作品を
是非応募してきていただきたい!

ところで審査員など身に余る責務でして
前は断らせて頂いてましたが、まあ今は
できる範囲で(あくまでできる範囲で)
お役に立てそうかな、というあたりでは
責任をもってお受けすることにしてますです。

なにせ審査員というのは
えらそうに人様の作品を「自分の感覚」でもって
「取捨選択」してしまうという恐ろしい仕事なのである。
筒井さんの「大いなる助走」を読むとよくわかる。
恨まれてなんぼなのであります。

てゆーかホントは怖いのが
恨まれるコトではなくて、自分の物差しを
審査することで、また人様に計られる、という所であります。
選んでるつもりで
「おまえの審美眼みたいなものは機能しとるんか?」
という目に晒されるというコトであります。

こ、こわい。

たとえばオレが「だめだこりゃ」といって落した絵を
描いた人が、その次の日に人間国宝になったりしたら
「テラダはなにをみていたのか。生ける節穴か」
となる。これは怖い。

コトほどさように自分の尺度に自信が持てない。
なんせバックボーンが「ラクガキ」であるからして
「アートの文脈から言ってこれはうんぬん」とか
まったく言えないしわからないし。
まずそんな文脈を知らないし。
自分の感覚は自分に対してしか働かないのであります。

しかし40を過ぎた頃から
ちょっと開き直ったのと合わせて考えを変えてみた。
まあオレを審査員に選んだ人が悪い、という方向に
シフトしてみました。
さらに、そこはかとない知名度がこの業界だけにでも
存在するのであればそれを利用していただくのも、
マンガやイラストの世界の振興の微力くらいには
なるんではないのかと思ったり思わなかったり(どっち)
まーそんな風に考えて、真剣には審査しますが
気軽に引き受けてみたりした。


2013年5月22日水曜日

マドリッドで食べた。
























マドリッドは美味い。
もう舌に合ってるとしかいいようのない旨さ。
25年前の旅行のときから、うまいなあと思ってたし
今も変わらなかった。旨かった。

なにが好きってトルティーヤが好きなんですが
トルティーヤといってもトウモロコシの粉を
ひらたく焼いた奴じゃなくて、ジャガイモ入りの
卵焼きのコトです。スペインでは。
分厚く焼いたトルティーヤは、芋と卵の旨さが
やさしくてたまらない。
上の写真で食べたトルティーヤは厚さが5センチも
あって、味は最高で、これまででピカイチでした。
もうすでに今、食べたくなっております。

旅行の本題である、エキスポマンガinマドリッドでは
のべ3日間で2万人越えのスペイン人オタクたちが
たのしそうにコスプレや買い物や同好のともだちたちと
熱いエネルギーを発散していたよ。あちち。
そんな中でオレと内藤くんの仕事は
サイン会と媒体のインタビュー。

さて内藤泰弘といえばいわずとしれた「トライガン」
であり「血風戦線」なわけであり、海外でも
マンガ好きのファンが多いわけです。
「トライガン」はアニメのファンもいっぱいいるし。

今回ですね、エキスポマンガからお誘いを受けて
思ったのは、どう考えてもオレのファンは少ないだろう
ということです。「大猿王」はスペイン語版出てないし
他の本はいうに及ばずで、すでに古典になりかかってる
「Blood: The Last Vampire」が唯一のオレの海外での
知名度の源だったりするし。「manga」ファンの中では
そんな知名度はないだろう、と踏んでた。
なのでオレ以外に招待するマンガ家を紹介して欲しいって
言われた時に、内藤くんかなーと思ったのだった。

それはバッチリ成功で、主催者は驚きつつ喜んでくれたし
なによりファンが喜んでくれましたよ。
内藤くんもポジティブに状況に対応するナイスな奴なので
誰よりも笑顔でファンと接しててGJ!

そんなないとーくんの横で、オレが描いてたのは
ブラッドの小夜だったりしたのですが、それも初日だけで
2日目の本番からは10〜20人の8割が「ゼルダの伝説」の
リンクを描いて〜ってモノだったのです。

あ、やべえ長くなった。
また続く。




2013年5月16日木曜日

エキスポマンガinマドリッド!























去年の頭だったかに、facebook経由でスペインの
マドリッドで開催されてるEXPOMANGAという
日本のマンガとアニメ好きが集まるコンベンションに
ゲストで来ませんか?というお誘いを頂いたのです。

その時は時間が合わなかったのでお断りしたんですが
来年だったら行けるかもですと伝えてたら
今年ふたたびゲスト依頼がありまして
2度もお誘いされて断るのも民間外交的にどうよ、と
いう事で是非に!と伝えて
行ってきましたマドリッド!25年ぶりです。

ゲストにはもうひとり「トライガン」の内藤泰弘も
招待されていたので、行動を共にさせてもらって
結果たのしい時間を過ごせましたよ。
ないとーくんありがとなー!
3日間のコンベンションで並んでサイン会とかもやった。
内藤人気は高くて、ずらーーーーーっっとファンが
並んでおりましたよ!万歳!
オレの方はほとんどが「Blood: The Last vampire」の
ファンだったので小夜をメインにサインした。
あと「ゼルダの伝説」のリンクを山ほど描いたのですが
これについては後述。

つっても日本の仕事を丸抱えして行ったので
メシとイベント以外はホテルでシコシコ仕事してました。
まあそれはいつものことなのであった。
といいつつも、1日だけはフリーの日を確保して
念願のプラド美術館にベラスケスを観に行ったのであるよ。
ああ!ディエゴ!

思えば人生初の海外旅行は雨宮慶太、西内としおとオレ
というデコボコなトリオで1ヶ月、ドイツとスペインに行っ
たのでした。25年前の事です。
雨宮さんと西内さんはどちらもオレの4つ上の
阿佐ケ谷美術専門学校の先輩でして、仲良くしてもらって
た事もあって実現した旅行だったんですよ。
移動はユーレイルパスでがたんごとんと電車をたのしみ
ノープラン行き当たりばったりで安いホテルを探して
街をうろうろしてメシを喰うってだけの旅行だったのが
初めての海外ってこともあって、妙にたのしい記憶です。

その中でマドリッドではプラド美術館には行こうぜ、って
事で好きだったベラスケスのオリジナルに初めてまみえた
わけですが、その時の衝撃はいまも新鮮なまま胸にある。

人間がここまでの描写力を手に入れる事ができる、という
その事実をベラスケスの絵が証明してる凄さの前に
立ちつくした若いオレですよ!
写真もない400年以上昔のひとが到達できる限界のひとつが
ディエゴ・ベラスケスだと思いましたよ。

長いからつづく

2013年5月6日月曜日

ココ10年展イベント3回目。
























は〜描いた描いた。
京都の国際マンガミュージアムの展覧会イベントとして
5日に生ラクガキライブやってきましたよ!

イメージとしては、人が通り過ぎていく感じの
ところで、ひとりでシコシコ絵を描いてるっての
だったのに、なんだなんだ、壇上にパネル設置で
椅子まであるよ!!!
ひー!戦慄!
つまりはじっくり観られてる中で描け、って環境が
できあがっていたわけで、これで一気に緊張した。


とはいえ芸人たるもの(芸人じゃないけど)舞台に
あがったら腹をくくるしかないので描きましたよ。
なんだか満員のお客さんの前で!

もっとだらだらっといろんなキャラとか描こうかなーと
うっすら考えてたけど、やめた。
失敗しにくいキャラを描こうとおもって大猿王にした。

といいつつ手前の手を小さく描き過ぎた。
うわ、っと焦りつつ集中力が失われかけたのだったが
かえる目の「あの寺に帰りたい」をちいさく歌ったり
口笛吹いたりしてるうちに緊張感が戻ってきたので
なんとか最後までたどりついた。
はっきりいってへとへとだったわけですが
そんなんに何時間もつきあってくれたお客さんも
いい加減疲れたんじゃないだろうか!立ち見の人も
多かったし!すんませんでしたー!
そしてありがとうございますー!

これにて全4回のイベントも、あとは6月2日の
ラストを残すのみでして、ああ、なんたることか。
展覧会が終わるということは、今年が半分終わると
いう事じゃんか!うははー!

まあいつもの事ですが、もうちょい京都の方、
おつきあい頂きたく、ヨロシクお願いします!

2013年5月1日水曜日

真・異種格闘大戦。
























単行本で持っていたのだが、友人にあげたので
あらためてeBooksJapanで全巻買いそろえてみた!
相原コージのこれは傑作マンガなのであるが
連載開始はアクションの本誌だったのが
途中からwebアクションに場所を代えて掲載されて
いたものなのであります。

連載開始から凄え楽しみにしてたマンガだったので
す。編集部もきっとこれは期待を込めて、これからの
webマンガを牽引する為、あえて土俵をネットに
代えたんだ!と思ってたら、最終巻のあとがきに
人気がなくてwebに、とあったので、マジかよ!
編集部なにやってんの!と思ったものです。

これは動物の世界で行われる最強決定戦を舞台に
相原節が炸裂とゆーか、動物うんちくを無理矢理
ベースに据えての納得力補強っぷりでぐいぐいと
読ませつつ、各戦いにおける登場動物たちの、
生きとし生けるモノの、まさに「生きる」意味を
激しく問う!!!そんな!熱い血潮の!
いやもうとにかくオモシロいので読んでいただきたい。
つーかテレビアニメになって欲しい。

しかし読み返してみても、これはたいへんな作業
ですよ。これだけ様々な動物たちをマンガに
出しつつ、さらにアクションを成立させるという
至難の業です。

てゆーか紙の本が絶版なのかコレ!ガガーン!!!


2013年4月26日金曜日

ふんどし人生。
























ひょんな事からふんどしをワコールさんと
作ることになりまして!
ええ、股間でキュっと締めるあのふんどしです。

ココ2年前くらいからふんどし着用してるんです
けどね、これ具合がいいですな。いろいろ快適。
で、展覧会監修のガビンの伊藤さんがですね
ワコールの仕事をしてる関係で、じゃふんどしも
作りますか!?って軽く笑ってたら
ワコールのLuncHのスタッフさん達がぜんぜん
前のめりでやってきてくれまして、出しましょう!
って言ってくれたので実現しました。
あとはとんとんとんっと!
おもろいなあ。

これユニセックス仕様なので
女性の方にも是非。
締めつけがなくて夜寝る時などはカラダに楽です。
男子もぜひぜひ。
ハラマキと併用すれば冬でもぜんぜんおっけーです。

2013年4月25日木曜日

SFマガジン。























まあ知らない人はググって頂きたいが、
SFマガジンという雑誌は日本でいちばん老舗の
SF小説月刊誌なのである。
オレが生れた時にはもう存在していた。
早川書房という出版社から出ているその雑誌は
SF少年なら一度は通過する存在だったわけです。
中学生とか高校生のころは、読者欄に投稿もして
おりましたよ。そんでもってそこで知り合った東京の
子と文通したりしたなー!ぶんつうて!!

大事だったのはその読者欄に掲載されると当時は
その月にでる文庫本を1冊貰えるという事で
その後、へたなイラストをちょいちょい投稿しては
何度か掲載されて文庫本をせしめてました。
お小遣い内でやりくりするには、読みたい本が
多すぎたのでうれしいシステムでしたな。

そんなSFMのカバーは、加藤直之さんが担当されていて
それはそれは毎月かっこよかったものです。
毎号カバーがいちばん楽しみだった。
ずっと後にカバー担当してた小坂淳さんもエッジの効いた
強いイメージを放っててあこがれてました。
そんな雑誌で表紙を描くのは夢のひとつでして
やっとこさ叶ったなあという感慨もあります。
まあいつもの感じの絵になりましたけども!
なんとなく当時の加藤さんのイメージで色とか
塗ってみましたよ。

さらに雑誌の中で展覧会にあわせた特集まで
くんでいただいて、感謝です。あまつさえ加藤さんと
対談までさせてもらいまして!うひゃー!
加藤さんとは面識を得てからはそこそこ長いおつきあい
なのですが、いまだにお会いすると緊張するのです。

そんな今月号のSFマガジンをよろしく。

2013年4月21日日曜日

京都2回目。
















さて!
京都での展覧会も、はや一ヶ月過ぎました。
来展されたみなさんにはホントに感謝!
ありがとうございます。
図録の売れ行きも好調だそうで、版元に損させな
かった!ほっとした!
とゆーわけで、昨日は2回目のイベントで京都に
行きました。
昨日のイベントは、同時開催されている「スケッチ
トラベル」展のイベントに相乗りするカタチで
べしゃりを入れて参りましたよ。
登壇するのは同じくスケッチトラベルに参加した
上杉忠弘とネット中継でアメリカから堤大介、それと
オレ。司会はマンミューの学芸員、伊藤さんという布陣。
ust中継もされました。アーカイブあるんかな。

スケッチトラベルの話を軸に、絵を描く仕事についての
話を結構深めに話せたトークだったんじゃないだろうか。
オレ以外は。
オレはもっぱら掻き混ぜてただけです!
堤くんの冷静でまじめで深い仕事へのアプローチや
上杉くんの超絶うまさの秘密などが語られた
ヨコで聴いててなかなか興味深い2時間でした。

22日はまた京都の夜から
大友克洋アニキと「親父、京都の夜に呑まれる」的な
かんじで、展覧会の宣伝USTをだらだらと
行う予定です。サプライズのゲストもひそかに予定。

よろしくー!

2013年4月18日木曜日

明治神宮で岩手の神楽、と東京サイン会と図録重版。




















5月の東京で、岩手の神楽を招いての公演がありますよ。
詳細はここで!
http://www.ifc.jp/info/fukko/entry-658.html

神楽はオレもちゃんと観たコトはなかったんだけども
去年うちの両親と広島の全国神楽コンテスト決勝を観に行って
こりゃすげえと思ったんですよ。
上の絵は、寒い神楽の会場で震えながらも、迫力ありすぎる
神楽の舞台をiPod touchでちゃっちゃと印象スケッチした
モノなんですけど、なんとゆーか、粗削りな歌舞伎というか
お面なども、ぜんぜん洗練されてないというか
むしろ子供はコレ見て泣けや!!というくらいの
特撮モノの怪人にちかい造型で、ああ、こういった世界観は
脈々と日本の伝統に入ってたんだよなあ、と再確認した。
寒かったけど。

なのでこの岩手の神楽もぜひ観てみたい。
岩手の食と酒も同時に楽しめるらしいので
これは行かねばならないのだ!

震災後これまで3回ほどお邪魔させてもらった岩手ですが
今年もたぶん春過ぎあたりにいつものメンツで行く予定。
去年のなりゆきは、同行のとり・みき兄貴のレポートが
ココで読めます。
「ボランティアツアー異聞」ってタイトルのコラムです。
といいますか、このとり・さんのコラム、毎週よくもこれを、、
とうなるレベルのおもしろさ!未読の方は是非。
なんで毎週こんなのが描けるのか……。

あと先日の16日、代官山の蔦屋書店にてサイン会がありまして
50人からの人に来ていただいて、ざっくりしたサインさせて
もらいました。ありがとうございます。
こちらもたのしい時間でした。
そして図録「寺田克也ココ10年」は重版かかったそうで
もう感謝の言葉しかありません。
ありがとうございます。
とゆーわけで今月の20日には京都でまたトークイベントと
サイン会です。にんきものか!
今回のトークは、マンミューで同時開催されてる
「スケッチトラベル」展のイベントと相乗りするカタチで
行われますです。いっしょに登壇するのは傑作アニメの
「コラライン」のイメージコンセプトの立役者、上杉忠弘と
来日は残念ながら今回ないものの、ピクサーで働くアーティスト
堤大介がネット回線で参加となります。
ヨロシク!

2013年4月10日水曜日

平清盛。(あと図録でましたー)
























去年1年間録っててまったく観れてなかった「平清盛」を
遂に観ております!
プレステに繋いだトルネで自動録画してたんですが
トルネの中身を観るには居間に行かないと観られず
ほとんど仕事部屋のほうにいるので、なかなか
落ち着いて観ることができなかったわけですが
こないだPSvitaを買いましたら、なんとリモートプレイ
つって、プレステの画面をネット越しにvitaで観られる
んじゃないですか!知らなかった!誰かはやく教えて!

つーわけで、考え仕事じゃない時にはこうやって
繋いで怒濤の毎日清盛生活しております。
おもしろいなー、平清盛!
コレなんで視聴率悪かったんかよくわからんな。

今もう40回を越えてるところを観てるので、清盛も
老境なわけですが、マツケンきっちり青年期から
入道期までやって違和感なし。いい。

初回放送時に兵庫県知事が「画面が暗く衣装が粗末」
的な事を述べたというハナシもあったけども、
オレから観ると暗くもなければ、衣装は粗末ですらない。

時代的に荒んだ格好を民がしてるのは当たり前であるし
それがホントにリアルに汚してたかというと
そこは細心の気を使って不快なレベルまでの汚しでもない
一種、様式を踏まえた汚しだったわけだし、そんなことすら
実は問題じゃなくて、普通にドラマがその絵を
求めているかどうかが大切なわけですよね。

知事さんは、ドラマの意見はいろいろあって当たり前、と
おっしゃってたそうですけど、あれは意見にもなってなくて
ただ自分の美意識のレベルを露呈させてただけの
恥ずかしい、ただの子供じみた文句だったに過ぎないです。
「自分が観たかったものじゃない〜」ってだけで。

これはいいドラマ。
あと数回、惜しんで観ることとする。

あ、ちなみに京都の展覧会会場で先行販売してた
図録「寺田克也ココ10年」が一般販売今日からです!

これ「画集」じゃなくて「図録」ですからね!
どっちかというと読み物としての性質の本です!
ヨロシク!!!














2013年4月5日金曜日

エイプリルとプリント。















今日は営業だ!!!

昔はプリントの販売は断ってまいりましたが
最近は値段もムチャなのをつけるところも
減りましたな。とゆーわけでお話があって
タイミング次第ではお受けしている次第です。

今回は3箇所から販売されますよ。
集英社とフリースタイルとコンパウンドギャラリー。

集英社のは今回の京都での展覧会にあわせて
企画していただいたものです。
ネットでも買えるのである。ココね。
https://mekke.shueisha.co.jp/CGI/mekke/shop/list.cgi?m_id=022&work_seq=0159


フリースタイルさんはココです。
3点のプリントを用意いたしました。
http://webfreestyle.com/shop/pop-art-top.html

コンパウンドギャラリーは、オレゴンのポートランドに
ある知り合いのショップ&ギャラリーで2度個展を
させてもらった所ですよ。
眉毛の濃過ぎるカツ・タナカがオーナーです。
店内にいたら声をかけてやってください。
ページはココ。
http://www.compoundgallery.com/Artist/index.php?main_page=artist&cid=42

お得なセット販売と、単品の販売あります。

合わせてインタビューも掲載中。
http://www.compoundgallery.com/Artist/index.php?main_page=news_article&article_id=93
英語だけどよろしく。

おもしろいのでGoogle翻訳を使ってみた。
"私は世界を想像して誰も見ないようにしたい!"って
なに言ってるんだ。オレは。

2013年3月27日水曜日

ココ10イベント第一回終了!

























こんにちわ。
京都で開催中でありますココ10展覧会。
ありがたいことにお客さんがよく入ってくれている
ようです。大感謝。

この24日には第一回目のイベントであるところの
伊藤ガビンさんとのトークショーがありまして
前のりして23日に京都にはいりましたよ。
いつものように吉田屋料理店でうまいものを喰った。
たまにはまずいものを出してくださいよ!とか
女将の吉田さんに言ってみたりする。
吉田さんは笑っている。

この日はトークの会場の下見をしたところ
元講堂だった広いスペースに、えええええ?って数の
椅子が並べられており、ガビンさんとオレは
こーれーはー椅子置き過ぎでしょ〜〜〜〜〜〜〜
と叫んだ。
いやいやいやいやこんなに入りませんて!
はいらないはいらない絶対はいりませんよ〜〜〜!
とうつろな目で言い募るふたりのおっさんに
マンミューの小沢さんの顔も次第に
心配そうなカンジへと。
いやいやいやはいるわけな〜〜〜〜〜〜〜いと
最後まで言いながら去っていくおやじ。

翌24日、取材のために朝マンミューに行ったら
何十人か並んでくれてました。
うわーありがとうございます!と心で手を合わせつつ
裏口から入って「イラストレーション」誌の撮影。

その後ガビンさんがやってきて、軽く打ち合わせを
する。オレはガビンさんの組立てに乗っかるつもり
なので、完全に受け身の体勢です。

昼に弁当をいただく。
するとあっとゆーまに眠くなったわけですが
そろそろ時間でーす、とか言われてあわてて
太ももにシャープペンの芯を突き刺す(気持ちだけ)

会場に入ってみたらあり得ない満員。
後からきいたら250人超。
えー、、、、、そんなばかな、、、、と
ガビンさんと壇上で目を合わせてみたりした。

内容については、なんか自分ではよく憶えてないので
USTの録画とか探してみてください。
恥ずかしいのでアドレスは貼らない。
トークがメインなので、ラクガキは
完全に緊張感のないラクガキに終始してしまい
そこらへん期待してくれてた人には申し訳ない。
5月のライブドローイングではきっちり描きます。

それにしてもあれだけの人に来ていただき
感謝感謝です。
サイン会も50人先着ですごい並んでもらって
あげくに待たせて申し訳なかったです。
吉祥寺から来てた人は無事に帰れたんでしょうか。
もうひとり間に合いそうにないかんじの方も
帰り着けたならよかったんですが。

次は4月のスケッチトラベル展のトークショーで
行きます。
よろしくです。

2013年3月21日木曜日

ウルトラジャンプ!!























ウルトラジャンプが寺田克也ココ10年展に
合わせて特集してくれてまして!
なんたる!
ありがとうございます!
ちょっとは貢献しないと、、、とゆーことで
大猿王が3回の短い復活です!!
ピンナップもついて村田蓮爾との対談もあり
村田ファンも是非お買い求めくださいましまし!

ウルジャンは連載陣がまたたいそう力の入った
マンガを描きまくってるので、読んでなかった方も
ここよりひとつ、ヨロシクお願いします!

あと展覧会絶賛開催中です!
来場多謝!!!!

2013年3月16日土曜日

今日から京都ではじまる展覧会。それはココ10。(その後)




















8日9日に設営のため、京都に赴く。
会場にはいるとそこにはババーーン!と林立する
オレの絵が裏表に貼り込まれた襖の屏風たちがあった!
うわー、なんだこれー!
想像してたのは、大判のプリントを貼り込む為の
あくまでもフレームとしての襖だったのに
いざ、自立して会場に配置された襖は、単なるフレーム
なんてモノに収まらない、絵を再構成してまったく
別の表情を持たせる事ができる強い力を持った
展示装置だったのです。
空間に絵を重層的に展開しているために、見る位置に
よって景色がめまぐるしく変わる。
おもろい!!!!
これはおもろいわ!!!!!!
とオレだけじゃなくて、展示スタッフがそれぞれに
襖の力を再認識してておもしろかった。

とにもかくにも展覧会はセッティングが完了し
あとはお客さんを迎え入れることで完成します。
見に来てくれる人たちが、その空間にいる間だけでも
楽しい時間を過ごしてくれることを願ってます。
「寺田克也ココ10年展」、今日3月16日から開催です。

あ、写真は、マンガミュージアムに併設されてるカフェでの
特別メニュー「寺田カツカレー」を注文すると
ランチョンマットとして敷かれるものであります。わはは。
よろしく。

2013年3月14日木曜日

京都で行われる展覧会。それはココ10(その4)






















美術展示のプロ、有元さんがハンバーガーを
齧りながら言った「襖を使いましょうか」に
我々は膝を打った。
「それだ!」
場所も京都だし、古い襖とかさくっと
手に入るんじゃね?と皆思ったのだが、実際の所は
そう甘くもなくツテをたどってたどって
やっと70ほどの古襖がストックできたのである。

あとはそこに貼り込む絵の選定をざっくりと
したあと、今回の展覧会に巻き込まれた
平面のほうを担当する大岡寛典、柔術青帯および
大岡事務所のスタッフがごりごりごりごりっと
物凄い勢いで襖用レイアウトを出していった。
コレを京都に送って、アッチでプリントアウト。
襖の職人さんに表装してもらうわけです。

一方その頃旧知の出版社であるところの
ヒヨコ舎の田中さんからメールが来た。
ヒヨコ舎からは歌人・穂村弘さんとの共著
「課長」と「車掌」を出してもらってわけですが
今ヒヨコ舎の大場さんと田中さんはピエブックスで
仕事もしているのだといい「図録出しませんか」
という。展覧会から軽く半年は切ってるのに
まさに蛮勇。図録とかは権利関係が
ちょーめんどくさいので、それを全部クリアして
いかないとならないし、点数は多いわで
正直できるんだろうか、と思ったが是非に、と
申し出てくださるのでゴーという事になった。

ちなみにカタチとしては
アメリカのダークホースコミックからの画集が
先に決まっていることもあり、とりあえずは
図版は1色か2色で展開して、それぞれにコメントを
挿れ込むことでカタログチックな本にすることに
なった。あくまでも展覧会の絵を中心にした副読本
にして価格を抑えるという体裁の本であります。
(つづく)

























2013年3月11日月曜日

京都で行われる展覧会。それはココ10(カレーじゃないよ、その3)


























「これはね!ちゃんとやりましょう!ちゃんと!」
と、伊藤ガビンは屹然と宣言したのだった。
「はい」とオレは答えたのだった。

マンガミュージアム、略してマンミューはあくまでも
マンガの研究施設がその本質であって、ギャラリーとして
ははっきり言ってしまうとココイチ、じゃなくて
イマイチなのです。スタッフが悪いんじゃなくて
その場所の持つ性質がチカラを持った展示形態を
取り難いというコトなんだけども。

「こりゃー喰う関係の人間を入れましょう!」
とガビンさんが言うので、オナカすいたなーと
思ったら喰う関係じゃなくて、空間系の展示のプロを、
というコトでした。
とゆーわけでガビンさんと一緒にボストークをやってる
乾さんが出張ってきて「有元さんを呼んどいたよ」などと
いうのです。ハンバーガー屋さんで。

有元さんは美術展示のエキスパートでしてオレは初対面。
ビールとハンバーガーほおばりつつ、一通りの状況と
別にキレイな展示をめざしてないというオレの意見に
うなづいた後「襖を使いましょうか」と言った。
(つづく)


なんとあの日から2年経ちました。
何度か岩手にたいして役に立たないけどカラダを運んで
みたけれど、どんよりするほどなにも片づいてないのね。
と、オレがどんよりするのは勝手だが、そこで生きている
人はどんよりなんかしてる場合じゃないので、それはもう
がんばっているのです。でも小さい集まりのがんばりで
どんどんみんなが疲弊していってるのもうっすら見える。
東京なんかに住んでると、日々のにぎやかさに
ついつい忘れてしまいそうな、いまだに避難生活を
強いられている人のコトは絶対忘れてはいけないのだと
じりじり思いつつ、今は自分の仕事をしております。
今年もまた行こうと思います。



今日はあの日。

あの日、亡くなられた方に黙祷を捧げます。

京都で行われる展覧会。それはココ10(その2)





















京都の国際マンガミュージアムで展覧会。
どうやって絵を見てもらうかを伊藤ガビンに相談した。
ガビンさんとオレは同い年で、かれこれ、えーっと、
結構長いつきあいだ。たしか。
割と節操なく物事をおもしろがれる所が似てるのか
どうか知らないんですが、ガビンさんから出てくる言葉は
だいたいオレが思ってるコトと大きく外れない気が
するのです。本来活動フィールドが微妙に違うふたりが
ちょいちょい一緒になんかやれるのは
そこらへんの、えーっと、えーっと。
まあとにかく
ある日京都の会場をふたりで見に行ったわけですよ。

ここが会場になります、と見せてもらった部屋は
なんだか小学校みたいだった。
てゆーか、もともとマンミューは、由緒正しい古い
小学校の校舎を京都市から借りて運営しているのです。
たいへんに時代がついている。
ギャラリー用の元教室も、完全にギャラリー用に改造され
てはおらず、いささかそのままで、普通の展示を
するにはひと工夫いる感じなのであった。

ガビンさんは最初、自分がやることあるのかなーとか
言いながらもオレに付き合ってくれてた風情だったのですが
この会場に入ってから、ギラリとその厚い唇が光った!
(つづく)

これオープンまで続けてみましょうかねー。

2013年3月9日土曜日

京都で行われる展覧会。それはココ10(その1)
























京都行ってきた。
展覧会の設営のお手伝いであります。

今回の展示はオレのココ10年の仕事をさっくり
振り返ることにしました。
なんでここ10年かっつーと、ぜんぜん意味はないんですが
30年も振り返ると面倒くさいから!
10年くらいが丁度いいかな、とおもってタイトルも
「寺田克也ココ10年展」にしてみた。
ココはオレがキャラデザインやった「よなよなペンギン」
の主人公でもあります。
とかいってタイトル決めたあとに思い出したんだが!

さて、オレの仕事はほとんどがデジタルで仕上げられている。
つまり原画はすべてデータなのです。
必然的に展示しようとするとプリントアウトするか、
モニター並べて見せるという事になるわけだが
今回はプリントアウトで、かつとにかく大きく出したかった。
ちいさくこじんまりした絵を額装しても
あんまりオレには意味が感じられなかったからです。
絵の粗も勿論いっしょに拡大されるわけですが
もーそんなことはどーでもよくて、大判プリントで
原画のサイズ感を味わって欲しかったってのがある。

さりとて、ただ大判のプリントを会場にぶら下げただけってのも
イマイチ芸がないわけで、どーするか、、、、と
8秒くらい思案して伊藤ガビンに連絡した。
(つづく)


写真は今回展覧会の監修とゆーか、コーディネイトしてくれた
伊藤ガビンより送られてきた今日セッティングがほぼ完了した
会場の写真!

2013年3月5日火曜日

20日の神戸。






















ひょんな事で、これの第一部、スイス在住の
バンドデシネ作家フレデリック・ピータースさんと
対談することになったよ!
今月の20日なんで、もう日にちもないところにきて
オレの参加もこないだ決まったんで告知も
あれもちょっとアレなんですけど
オレはピータースさんのマンガ、たいへん
絵が好きなので(翻訳ないから読めない)
お会いできるのはうれしいことだ。

場所は神戸で、23日から大河原邦男展が
あるところ!おお、見られるかも!と思ったら
まだ開会前なのでした。
お近くの方はぜひぜひ。(事前申し込み必要)
オレの展覧会も、この日だったらもう始まってるので
ハシゴもいいんじゃないだろうか(できるのかな)