2013年3月14日木曜日

京都で行われる展覧会。それはココ10(その4)






















美術展示のプロ、有元さんがハンバーガーを
齧りながら言った「襖を使いましょうか」に
我々は膝を打った。
「それだ!」
場所も京都だし、古い襖とかさくっと
手に入るんじゃね?と皆思ったのだが、実際の所は
そう甘くもなくツテをたどってたどって
やっと70ほどの古襖がストックできたのである。

あとはそこに貼り込む絵の選定をざっくりと
したあと、今回の展覧会に巻き込まれた
平面のほうを担当する大岡寛典、柔術青帯および
大岡事務所のスタッフがごりごりごりごりっと
物凄い勢いで襖用レイアウトを出していった。
コレを京都に送って、アッチでプリントアウト。
襖の職人さんに表装してもらうわけです。

一方その頃旧知の出版社であるところの
ヒヨコ舎の田中さんからメールが来た。
ヒヨコ舎からは歌人・穂村弘さんとの共著
「課長」と「車掌」を出してもらってわけですが
今ヒヨコ舎の大場さんと田中さんはピエブックスで
仕事もしているのだといい「図録出しませんか」
という。展覧会から軽く半年は切ってるのに
まさに蛮勇。図録とかは権利関係が
ちょーめんどくさいので、それを全部クリアして
いかないとならないし、点数は多いわで
正直できるんだろうか、と思ったが是非に、と
申し出てくださるのでゴーという事になった。

ちなみにカタチとしては
アメリカのダークホースコミックからの画集が
先に決まっていることもあり、とりあえずは
図版は1色か2色で展開して、それぞれにコメントを
挿れ込むことでカタログチックな本にすることに
なった。あくまでも展覧会の絵を中心にした副読本
にして価格を抑えるという体裁の本であります。
(つづく)