オレは香川県高松の、瀬戸内海をはさんで向いにある
岡山県玉野市という所で生まれ育ったわけですが
うどんがやっぱり身近な存在だったのです。
蕎麦よりうどん。
駅のホームのうどんも普通にうまかった。
学校の行き帰りに通る三井造船脇に、うどんの
自動販売機があって、生めんにダシがかかって
でてくるという大ざっぱなものでしたが
備え付けの七味をどっさどさにいれて
食べるのが好きでした。200円くらいだった。
高松にもフェリーでよく家族と行ってたのですが
そこで昼飯とか食べるので「かな泉」とゆーうどん屋に
行ってたりしてました。
高松では老舗の大きな店舗で、近年は通販も
あってよく取り寄せてた。
ちなみに18歳で東京に出てきて、初めて関東の
うどんを食べた時は衝撃だったです。
なんというか、ヒトコトで言うとうまくない。
讃岐うどんの汁は透明でダシがきいてて
飲み干せるものだったのが、こっちのは真っ黒で
甘しょっぱくてとても飲めない。
麺もコシがなくてやわらかいだけだったり。
その後東京で生きているうちに、徐々に
オレの持ってる「うどんはうまい」ってのは子供時代の
思い込みだったんじゃないのか…と思ってきた。
元々うどんなんて、こんなもんだったんだ、と。
それがぼんやり確信に変わりかけてた頃に、7年ぶりくらい
だったか、岡山に帰省する事があって、ひさしぶりだ
ってんで高松に行ったんですよ。
んで「かな泉」に入った。
釜あげうどん頼んで、湯気のあがる木の桶から
うどんをぐいーっと箸で出汁のはいったお椀にとって
七味ぱっぱと振って食べたら、泣きそうになりました。
うまくて。
うまーーーーーーーーー!
鼻腔をくすぐる出汁の香りと、ツルシコの麺がじんわりと
うまくてうまくて「ああ!うどんやっぱりうまいじゃん!」
と再確認。うまいようどん!
その後東京にも、はなまるうどんが進出してきて
結構いける讃岐うどんが増えてきて、やっと定着した感が
ありますね。長かったなー。
と、思ってたら驚きの「かな泉」倒産のニュース!!!!
うう。なんと。。。。。
目から湯気が。