冲方丁「マルドゥック・ヴェロシティ」の新装版のカバーを
納品したりいろいろ。
とにかく働いてますが、いろいろ渋滞しててすみません。
右手が10本欲しい。(でも脳がひとつなので同じ絵が10枚…)
「ヴェロシティ」の絵はこないだ描いたBRUTUSアメコミ特集
と同じ描き方で描いてます。
鉛筆の線にPainterのoil paintって筆で色を乗算で重ねるやり方。
この筆はたしか昔のバージョンからインポートして
使ってる気がするので、今のバージョンに同じ筆があるのかどうが
わからん。一回のストロークで同時に数本のラインが描ける筆だが
その線ごとに、選択している色の近似色をランダムに置いていく。
まーつまり本物の絵の具を混色したときに、混ざりきらない色が
偶然の色調を作り出すアレを模倣しているわけです。
色ムラを求めるわけです。
デジタル水彩と違って塗った色同士がじんわり混ざるということは
ないので、実際の不透明絵の具を扱うように、グラデーションごと
に求める色を選択しては置いていく塗り方になる。
たまに水筆でぼかして馴染ませたりもするけど、これはあまり
使い過ぎるとフォーカスの合わない絵になりやすいから
最近は前ほど使わない。
管理された範囲での偶然性ですけども、それでも
そこが愉しいブラシです。
前から使ってたんだけど、やっと使いこなせてきてるとゆーか
今のタッチにハマってる感があるのでしばらくこれでいこうかと
思ったりしております。